インプラントとは
インプラントとは

インプラントとは、人体との親和性に優れている人工歯根の
ことです。
チタンという生体親和性に優れた金属でできており、骨と結合するという特徴を持っています。
インプラントを顎の骨にしっかりと結合させることで天然歯の
ようにしっかりと噛むことができ、歯の形や色、歯並びまで
ほぼ自分の歯と同じ感覚に仕上がります。
メンテナンスを続けることで、その治療効果は半永久的に
持続します。
他の治療との違い
失った歯の機能を取り戻す治療方法は、大きく3つに分けられます。
取り外し式の入れ歯と、固定式のブリッジ、そしてインプラントです。
入れ歯やブリッジと違ってインプラントは「第2の永久歯」と呼ばれ、しっかりと噛むことができ、継続的に定期メンテナンスを
受けることで、効果が長持ちします。
インプラントは入れ歯のようにずれることはありません。
ブリッジの場合、失った歯の両隣の歯を支えとするために健康な歯を削る必要がありますが、インプラントは健康な歯を削る
必要もありません。
これらがインプラントの特長であり、メリットといえるでしょう。

インプラント
メリット
- 健康な歯を削らない
- 残った歯を守る
- 骨吸収など歯を失ったままのリスクを回避できる
- 天然歯に近い機能を回復できる
- 入れ歯のようなわずらわしさがない
デメリット
- 外科手術が必要になる
- 費用が高額になる
- 治療期間が長くなる
- 天然歯のとき以上に念入りなメンテナンスが必要となる

ブリッジ
メリット
- 見た目がよい
- 外科手術の必要がない
- 短期間で治療が終わる
- 保険適用だと、低価格ですむ
デメリット
- 土台となる健康な歯を削る必要がある
- 土台となる健康な歯がない場合には、ブリッジによる治療ができない
- 噛む力が天然歯の60%程度になる
- 前から3番目の歯までしか白い材料が使えない。

入れ歯
メリット
- 健康な歯を削らない
- 短期間で治療が終わる
- 保険適用だと、低価格ですむ
- 取り外して手入れできる
デメリット
- バネが見えると入れ歯だとわかってしまう
- 噛む力が天然歯の10~40%程度になる
- 温度や味を感じにくい
他の治療との違い
誰にでもできるのでしょうか?
- 顎の成長が終わる前にインプラント治療を行なうと、インプラントがずれたり隣接する歯に当たったりと問題が起こるので、
通常は成長期が終わってからの年齢が対象です。健康であれば年齢に上限はありません。
ただし、糖尿病などの全身性の疾患をお持ちの方は、症状によってはインプラント治療を受けていただけないことがあるので
ご相談ください。 手術が嫌なのですが?
- インプラントの手術を行なう際は、局所麻酔を使用します。手術を行なう部分にのみ麻酔を効かせるので、手術中は
意識がはっきりとしていますが、手術中の痛みはないので、ご安心ください。
安全面についても、正しい知識と医療技術をもって、十分な衛生管理がなされた環境で行なうので安心です。
またインプラントの術後の回復については、一般的な抜歯よりも良好と言われていますので、ご安心ください。 治療が終わるまでどれくらいの期間が必要ですか?
- インプラントを骨に埋める処置をしてからインプラントが骨としっかり結合して定着するまで、3~6ヵ月の治癒期間が必要です。
その後、インプラントと人工歯を繋ぐ連結部分の装着をして、数週間待ってから最終的な人工歯が入ることになります。
上記は通常のインプラント治療の期間ですが、「抜歯即時埋入」という方法であれば、抜歯と同時にインプラントを
埋め込むことができます。
それにより、外科処置の負担軽減、治療期間の短縮というメリットが生まれます。
ただし下記のような場合には抜歯即時埋入ができません。- インプラントの埋入を予定している部分に、著しい感染が見られる
- 骨の吸収が著しく、インプラントの初期固定が得られないと考えられる
- 骨の吸収により、審美性の回復が困難と考えられる
- 重度の歯周病にかかっている(※)
- その他、全身疾患があり、傷の治癒が悪いと予想される
※事前に歯周病の治療を行なうことで、抜歯即時埋入が可能になる場合もあります。 自分の歯のように噛めますか?
- はい。
インプラントが顎の骨にしっかりと結合するのを待って人工歯を装着しますので、しっかりと噛むことができ違和感もありません。
歯の形や色、歯並びまでほぼ自分の歯と同じ感覚です。 インプラントの寿命は?
- インプラントは人体との親和性に優れているチタンを使用しており、アレルギー反応を起こしにくい金属として知られています。
骨に埋め込んだチタンは異物として認識されず、しっかりと結合し、メンテナンスを続けることで半永久的に治療効果が持続します。
しかしながら、メンテナンスを怠れば、歯槽膿漏になり抜け落ちる場合もありますので、定期的な歯科検診を受けることが
長持ちの秘訣です。