インプラントとは
インプラントとは
インプラントとは、人体との親和性に優れている人工歯根のことです。チタンという生体親和性に優れた金属でできており、骨と結合するという特長を持っています。
歯を失ったときにこのインプラントを顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する外科手術を行なうことをインプラント治療といいます。
インプラントを顎の骨にしっかりと結合させることで天然歯のような見た目や機能を回復することができます。
メンテナンスを続けることで、その治療効果は半永久的に持続します。
他の治療との違い
失った歯の機能を取り戻す治療方法は、大きく3つに分けられます。 取り外し式の入れ歯と、固定式のブリッジ、そしてインプラントです。
入れ歯
メリット
- 健康な歯を削らない
- 短期間で治療が終わる
- 保険適用だと、低価格ですむ
- 取り外して手入れできる
デメリット
- バネが見えると入れ歯だとわかってしまう
- 噛む力が天然歯の10~40%程度になる
- 温度や味を感じにくい
ブリッジ
メリット
- 見た目がよい
- 外科手術の必要がない
- 短期間で治療が終わる
- 保険適用だと、低価格ですむ
デメリット
- 土台となる健康な歯を削る必要がある
- 土台となる健康な歯がない場合には、ブリッジによる治療ができない
- 噛む力が天然歯の60%程度になる
- 前から3番目の歯までしか白い材料が使えない。
インプラント
メリット
- 健康な歯を削らない
- 残った歯を守る
- 骨吸収など歯を失ったままのリスクを回避できる
- 天然歯に近い機能を回復できる
- 入れ歯のようなわずらわしさがない
デメリット
- 外科手術が必要になる
- 費用が高額になる
- 治療期間が長くなる
- 天然歯のとき以上に念入りなメンテナンスが必要となる
Q&A
誰にでもできるのでしょうか?
- 顎の成長が終わる前にインプラント治療を行なうと、インプラントがずれたり隣接する歯に当たったりと問題が起こるので、
通常は成長期が終わってからの年齢が対象です。健康であれば年齢に上限はありません。
ただし、糖尿病などの全身性の疾患をお持ちの方は、症状によってはインプラント治療を受けられないことがあります。
まずはご相談ください。 手術が嫌なのですが?
- 正しい知識と医療技術を持った専門医が、安全に配慮し、十分な衛生管理がなされた環境で行ないます。手術の際は、局所麻酔を使用します。手術を行なう部分にのみ麻酔を効かせるので、手術中は意識がはっきりとしていますが、手術中の痛みはほとんどありません。 またインプラントの術後の回復については、一般的な抜歯よりも良好と言われています。
治療が終わるまでどれくらいの期間が必要ですか?
- インプラントを骨に埋める処置をしてからインプラントが骨としっかり結合して定着するまで、3~6ヵ月の治癒期間が必要です。
その後、インプラントと人工歯を繋ぐ連結部分の装着をして、数週間待ってから最終的な人工歯が入ることになります。
上記は通常のインプラント治療の期間ですが、「抜歯即時埋入」という方法であれば、抜歯と同時にインプラントを
埋め込むことができます。それにより、外科処置の負担が軽減し、治療期間の短縮ができます。
「抜歯即時埋入」についてはこちら >> 自分の歯のように噛めますか?
- はい。
インプラントが顎の骨にしっかりと結合するのを待って人工歯を装着しますので、噛む能力が回復し、自分の歯のようにしっかりと噛むことができます。
歯の形や色、歯並びまでほぼ自分の歯と同じ感覚で、違和感もありません。 インプラントの寿命は?
- インプラントはチタンという軽くて頑丈な素材でできています。チタンは、アレルギー反応を起こしにくい金属として知られています。そのため、骨に埋め込んだチタンは異物として認識されず、しっかりと結合し、メンテナンスを続けることで半永久的に治療効果が持続します。
しかしながら、メンテナンスを怠れば、歯槽膿漏になり抜け落ちる場合もありますので、定期的な歯科検診を受けることが
長持ちの秘訣です。 インプラント治療後のトラブルに対する保証はありますか?
- 当院ではインプラントの「10年保証」という制度を導入しています。
インプラントのトラブルやアクシデントなどがあった場合に再治療費を保証したり、転居される場合に歯科医院のご紹介などをさせていただきますので、ご安心ください。
「10年保証」についてはこちら >> 総入れ歯からインプラントにしたいのですが、できますか?
- 4本または6本のインプラントを埋め込み、それを支えとして歯列が一続きになった人工歯を装着する「オールオン4」という方法であれば可能です。
埋め込むインプラントの数が少ないので、手術時間や腫れ、費用の負担を大幅に軽減できます。
「オールオン4」についてはこちら >> 他院で「骨量が足りないのでインプラント治療は不可能」と言われました。
- 歯を支える顎骨の量が少ないと、埋め込んだインプラントが安定しないので、インプラント治療を断られる場合があります。
しかし当院では骨造成 、GTR、GBR、サイナスリフト、ソケットリフトなどのなかから治療法や材料を選択し、できるだけ患者さんに負担の少ない治療を提供します。安心してインプラント治療を受けていただけますので、他院で治療を断られてしまった方は、ぜひ当院までご相談ください。
「骨量が足りない場合のインプラント治療」についてはこちら >> なるべく負担の少ない方法でインプラント治療できますか?
- 抜歯をしたと同時にインプラントを埋め込む「抜歯即時埋入」という方法があります。
抜歯と同時にインプラントを埋め込むので、手術の負担が軽減され、治療期間を短縮できます。
「抜歯即時埋入」についてはこちら >>